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愛宕山 (落語) : ミニ英和和英辞書
愛宕山 (落語)[あたごやま]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [あい]
  【名詞】 love 
: [やま]
 【名詞】 1. (1) mountain 2. (2) pile 3. heap 4. (3) climax 5. critical point 
: [おち]
 【名詞】 1. joke punch line 
落語 : [らくご]
 【名詞】 1. rakugo story 2. (telling) a comic story 
: [ご]
  1. (n,n-suf) language 2. word 

愛宕山 (落語) : ウィキペディア日本語版
愛宕山 (落語)[あたごやま]
愛宕山』(あたごやま)は、古典落語の演目。上方落語の演目の一つである。春山のピクニックを描いた華やかな噺で、京都の旦那と大阪出身の幇間(太鼓持ち)とのユーモラスなやり取りが見どころである。
山行きの足取りや番傘での飛び降り、谷底から飛び上がってくるシーンなど要所で派手なアクションが入るため、長時間の話芸とともに相当の体力が要求される大ネタである。上方では3代目桂米朝2代目桂枝雀(英語落語でも)、桂吉朝がよく演じた。また江戸落語にも輸出され、8代目桂文楽の口演は非常に高い評価を受けた。
上方で現在演じられているのは、3代目桂米朝が文の家かしく(後の3代目笑福亭福松)に稽古を付けてもらったものと、5代目桂文枝が師匠4代目桂文枝から稽古を付けてもらったものの二通りがあり、演出方法も少し異なっている。
== あらすじ ==
(以下は上方落語でのストーリーに準拠する)
一八と茂八は大阪ミナミをしくじって京都祇園で働く幇間。春先のこと、京都の旦那が「気候もいいので野駆け(ピクニック)をしよやないか」と発案したので、芸妓舞妓お茶屋の女将らとともに愛宕山へ登ることになった。
大阪には山がないから山登りは大変だろうとからかう旦那。一八は「大阪にも山はある」と真田山茶臼山天保山などの例を挙げるが「そんなものは地べたのデンボ(できもの)」と一蹴される。頭に来た一八「愛宕山なんて高いことおまへん、二つ重ねてケンケンで上がったる」と大言を吐く。旦那は「それならみんなの荷物も持って登って来い」と弁当などの荷物を全部二人に持たせて、その他の連中と共に先に登って行ってしまう。「大阪をしくじるんやなかった」と悔やむ幇間二人だが、みんなの荷物を持って後を追いかけた。が、慣れない山道にすぐに降参してしまう。
一同が揃ったところで弁当にしようと旦那が提案した。これだけでは物足りないから、と一八は茶店へ赴き、そこに「かわらけ」が多数積まれてあるのを発見する。このかわらけは酒や料理を入れるものではなく、願を掛けて崖の上から谷底の的に投げ込む遊びかわらけ投げのためのものであった。
「天人の舞い」「お染久松比翼投げ」「獅子の洞入り」など多彩な技で次々にかわらけを的に投げ入れる旦那。一八は見よう見真似でチャレンジするが全く命中しない。挙句に「大阪の人間はかわらけみたいなしょうむないもン投げまへん、金貨銀貨を放って遊ぶ」と負け惜しみを叩く。すると旦那、「使えることがあったらと思て持ってきた」と、懐から昔の小判を20枚取り出したのである。
谷底の的めがけて小判を投げ込んで、「これが本当の散財、胸がスッとした」と言った旦那に、「あの小判はどないなりまんねん。」と一八が尋ねる。「放ったんやから拾った人のもの」との答えに、一生懸命手を伸ばしたが当然届かない。茶店の婆さんに訊くと、的を仕替えに行く道があるにはあるが遠くて危険とのこと。諦めかけた一八だが、茶店に大きなが干してあったのを見つける。この傘を広げて飛び降りれば、一瞬で谷底へ降りられるかもしれない、そう思った一八は傘を奪って崖の上に戻ったが、怖くてなかなか飛び降りることができない。そこで「ちょっと背中を突いてやれ」と旦那から耳打ちされた茂八が背中を突いてやると、見事に一八は怪我もなく谷底へ着地した。
20枚の小判を拾い集め、「その小判はお前のものじゃ」と旦那に言われて喜ぶ一八。しかし次に「どうやって上がって来る?」と聞かれ困ってしまう。飛び降りることばかりに気が行って、上がって来ることは何も考えていなかったのだ。途方に暮れた一八は一計を案じる。
自身が着ていた長襦袢を裂いて縄を綯い、継ぎ足して長い絹糸の縄を完成させると、その先端に大きな石を結わえ、勢いをつけて谷の斜面に生える大きな竹の上部めがけて投げて縄を巻きつけた。そして力一杯竹を引っ張り、十分しならせて一つ地面を蹴ると、シュ~ッと旦那たちが待つ崖の上に着地。
「旦さん、ただいま」
「えらい男じゃ、上がって来た。で、小判はどうした?」
「あああ…忘れてきた」

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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